社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「よし。そしたら、正面玄関はすでに閉まってるから、裏口を出たところで会おう。そうだな、見られるとまずいから通りを挟んだ反対側にいる」
「わかりました」
私はきっかり三分で終わらせて下に降りた。時間ピッタリにできるとすっきりする。出来ないと一日イライラしてしまう。
裏口を出て、警備員に挨拶した。通りを挟んだ反対側を見る。いたいた。よれよれのスーツの背中が見えた。
通りを渡って、彼の所へ行った。
正面へ回ってびっくりした。
この人誰?黒縁眼鏡がなくなり、メタルフレームの眼鏡に変わった。しかも髪の毛もボサボサじゃなくなっている。
ヨレヨレスーツはそのまま。でも、靴はピカピカになっている。アンバランスこの上ない。
黒髪をオールバックにきれいに整えた見るからに自信満々のハイスペックイケメンがそこにいた。し、信じられない……。