社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「えっと。そういうあなたは確か……」

「そう、同期の営業二部の斉藤よ。斉藤裕美。久しぶりじゃない、顔合わせるの。あなた、社食使ってないでしょ?」

 確かに使ってない。だって、昼休みって普通通りに取れないこともあるからさ。お弁当か、買って来てるんだよね。部屋で食べる。

「斉藤さん、久しぶりだね。同期はみんな元気?」

「やだ、北村さん。何その言い方。おかしい。ふふふ。浦島太郎みたいだよ……」

 だって、本当に最近あまり同期と話していない。神部君と別れてから、そのことを聞かれるのが嫌で距離を置いているんだよね。だから同期会も忙しいのを理由に欠席していた。最近、もういいかなって思ってるけど。

「おい、斉藤。いつまでしゃべってんだよ。急がないとまずい」

「あ、そうでした。すみません」

「……もしかしてですけど、何か探してます?」
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