社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「ま、そうですね。って、そうじゃなくって、お二人のことですよ」

 私は言いくるめられそうになって、言い返した。

「あはは……北村さん、本当面白いね。課長、ここは彼女のほうが保管場所に詳しそうですよ」

「……まあ、そうだろうな」

「ここ二年の、うちのとある人達の案件を扱ったものを捜しているのよ」

「おい、斉藤、余計なことを部外者に言うな」

 関根さんが斉藤さんに向かって色をなした。私は静かに答えた。

「……大丈夫ですよ。私は管轄外ですし、守秘義務のある仕事ですから言いふらしたりしません」

「いや、そういう問題じゃない」

「おい……面白そうな話をしているな、里沙。俺も混ぜてくれ」
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