社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 後ろから声がする。三人でまたびっくりして振り向くと、そこには鈴木さんがいた。

「ちょっと、鈴木さん。突然驚かせないで下さい。どうしてそんなに音もなく入れるのよ?」

「音もなくなんて事はないが、君らが話していたから気付かなかっただけだろ?」

 猫背の設定は今だけどこかへ行ったらしい。胸を張っている。背が高いんだな。

 眼鏡と頭と服装はそのままだけどね。ふたりは固まってる。そりゃそうだよ。次から次と……。

「あ、彼は今日から会計部に来ている会計士の鈴木さんです」

「……どーも、よろしく」

 黒縁眼鏡の奥がニヤリとした。

「……よろしく。っていうか、君は何なんだよ!」
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