社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 関根課長が怒っている。ま、それはそうだよ。緊張してたところへ、よくわかんない人が偉そうに入ってきたら、誰でもこうなる。

「……あの。北村さん、この人、大丈夫なの?」

 心配そうに小さい声で私に聞いてきた斉藤さんに、鈴木さんは偉そうに答えた。

「ああ、大丈夫だ。心配ご無用。もしかすると、君達と同じ目的かもしれないんだ。君らは営業二部?」

 関根さんはうさんくさそうに鈴木さんを見ている。これは、お互い説明しないとダメだな。

「……あ、あのね。関根課長、斉藤さん。この人は変な人ではありません。色々と調査に来て……ん、んぐっ……」

 私の口を鈴木さんが手で塞ぐ。何なのよ!

「余計なことをべらべらしゃべるな!」
< 44 / 385 >

この作品をシェア

pagetop