社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「……そうですけど、何か?」
二人は、目を見合わせてじっと私を見た。峰山さんが言う。
「いや。ひとりでそれを運ぶのか?重くて大変だろ。手伝おうか?」
急にネコ撫で声に変わった。どういうこと?
「いいえ。これは自分でやらないといけない仕事なんです。他人にやってもらったらいけなくて……」
「他人?俺たち他人なのか?何だよ、冷たいなあ。手伝ってやるよ、遠慮するなよ」
「そうではないです。そういう意味ではないんです。私は秘書だからそこに入れましたけど、普通は許可がないと入れないですよね、あっ……」
まずい、余計なことをまた言ってしまった。口を押さえた。目の前のふたりが私を囲んで壁際に追い詰めた。