社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 小さくうなずくと、心配そうにかがんで私の顔を見ている。目を合わせず下を向いている私をそっと抱き寄せた。

「震えてる。怖かったんだな、もう大丈夫だ。撫でられたのはここか?」

 そう言うと、そっと頬を長い指で触ってくれた。

「大丈夫か?」

「……怖かった……」

 つい、無意識で彼にしがみついてしまった。彼が頭を撫でてくれた。

 私は顔を上げて彼の目をじっと見つめた。すると彼は驚いたように目を見開いた。

「……そんな目で見るな……」
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