社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「あ、はい」
「そう。ご苦労さん」
会釈をして部屋を出た。様子が変だ。
どうでもいいけど、きちんといつもの業務をこなしてもらわないと、私にしわ寄せが来るんですけど。
皆さんの苦情受け付けは私なのに。どうしたらいいのよ。昨日から全部キャンセルしちゃって、どうにもならない。
役員室を出て、フロアへ。部長に目配せされてついて行く。打ち合わせ室へ入った。鈴木さんがいる。
「北村さん。鈴木君から聞いたけど、営業二部の案件を専務が溶解書類として出しているようだね」
「あ、はい」
鈴木さんがうなずいた。彼が報告したのね。