御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
答えると、車は大使館前で左折する。前方にル・メイユール建物が見えてきた。

フランスの邸宅を思わせる品のある建物に、龍之介の胸がキリリと痛んだ。

 ——あの夜。
 
龍之介は、彼女に自分の想いを告げようと思っていた。
 
彼女の退職により上司と部下という関係は終わる。ならばこれからは自分が、彼女の支えになりたかったのだ。
 
思いがけず、彼女の方の想いを知り衝動的に腕に抱いた。

ふたりが同じ気持ちなら、これからの話をしなくてはと思うのに、感情が溢れて止まらなかったのだ。
 
はじめての経験に、戸惑う彼女はあまりにも美しく、緊張で固くなる彼女を優しく丁寧に接するのが精一杯。

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