断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「これも自業自得だ。自分の魔力の大きさにあぐらをかいて、わたしは技を磨きあげることをしてこなかった」
「でもこの状況は元を正せばわたくしのせいですし……」
正すも何も、はじめから最後までハナコのせいでしかないんだけど。それでも背を向けたままの山田は、魔石を受け取る気ゼロみたい。
「ハナコはひとつも悪くない。案ずるな。何があろうともハナコはこのわたしが守る」
とぅんく。
って、いや待て華子。山田相手になんで胸トキメかせてるんだ?
「で、ですがシュン様はこの国の王子。替えの効くわたくしが優先されるなど、やはりあってはならないことですわ」
「ハナコ! 大切なハナコと言えど、ハナコを悪く言うことは許さない。そんなことは二度と言わないでくれ」
「シュン様……」
とぅんく、とぅんく……。
やだっ、なんなのこの胸のトキメキはっ。
だけどやけに山田の背中が大きく見えて。
自分でも不思議に思えてきた。どうしてあんなに山田を毛嫌いしてたんだろうって。
「分かったら大人しく守られてくれないか? ハナコひとり守れないのでは、王子として国民に示しがつかないからな」
「分かりました、わたくしもう何も申しません。ただ最後にひとつ、ハナコの願いを聞いていただけますか?」
「なんだ? 言ってみるといい」
山田の背中にそっと手を当てる。やっぱり広くてあったかいや。
「でもこの状況は元を正せばわたくしのせいですし……」
正すも何も、はじめから最後までハナコのせいでしかないんだけど。それでも背を向けたままの山田は、魔石を受け取る気ゼロみたい。
「ハナコはひとつも悪くない。案ずるな。何があろうともハナコはこのわたしが守る」
とぅんく。
って、いや待て華子。山田相手になんで胸トキメかせてるんだ?
「で、ですがシュン様はこの国の王子。替えの効くわたくしが優先されるなど、やはりあってはならないことですわ」
「ハナコ! 大切なハナコと言えど、ハナコを悪く言うことは許さない。そんなことは二度と言わないでくれ」
「シュン様……」
とぅんく、とぅんく……。
やだっ、なんなのこの胸のトキメキはっ。
だけどやけに山田の背中が大きく見えて。
自分でも不思議に思えてきた。どうしてあんなに山田を毛嫌いしてたんだろうって。
「分かったら大人しく守られてくれないか? ハナコひとり守れないのでは、王子として国民に示しがつかないからな」
「分かりました、わたくしもう何も申しません。ただ最後にひとつ、ハナコの願いを聞いていただけますか?」
「なんだ? 言ってみるといい」
山田の背中にそっと手を当てる。やっぱり広くてあったかいや。