【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
まさか父上から許可を取っていたのか?!
父上の事だから特に深く考えずに許可を出したに違いない……オリビアとの旅行、ではなく行事への出席を楽しみに執務に励んでいた私は、この事態に頭を抱えた。
まだオリビアにはこの話はしていない。
父上には私から話してくれと言われている案件だったのに、先にマリアに伝わってしまうとは。
もしこの事がマリアの口からオリビアに伝わったら…………それはマズいな。
「この話は一旦保留だ。少し用事を思い出したので、失礼する」
「殿下?!」
「ちょっとヴィル――――!!」
後ろからニコライとマリアの声が聞こえてきたが、彼らに構っている余裕などなくなっていた私は、急いで執務室を後にしたのだった。
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聖ジェノヴァ教会跡地に駆けつけると、オリビアが子供たちと遊んでいる最中で、皆オリビアに夢中の様子に目を細める。
あれほど魅力的な彼女の周りに人が集まるのは当然だな……私もその中に交ざりたい。
建物の影からそんな事を思っていると、どうやら私が見た事のない遊びをしているようで、こっそりとその様子を眺める事にしたのだが、突然彼女が衝撃の言葉を発する。