【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「ふふっ、王太子殿下。若い男の子に嫉妬しないでくださいね~」
「私だってまだ若い!!」
ラスにそう言われてヴィルは顔が真っ赤になっていた。
これは何の戦いが始まっているのかしら。心配して損をしたような気がするわ。
ラスとヴィルが終わりなき戦いが繰り広げているところへ、マリアがフラフラとやってきて、私に泣きついてくる。
「オリビア…………私って、小さい子にもカードゲームで勝てないの……」
「そ、そうなの。残念だったわね」
本当に一度も勝てなかったのね。相当ショックを受けている様子が可哀想になり、マリアの頭を撫でてあげた時だった。
ふいに扉がノックされ、ゆっくりと開いていくと、そこにはレジェク殿下が一人で立っていて、「やあ、皆さん。寛いでいるところ失礼いたします」と笑顔を張り付けて挨拶をしてきたのだった。
「先ほど父上と母上に挨拶をされたとか」
「ええ、つい先ほどでしたけど。国王陛下は健康を気にしていらっしゃいましたので、差し出がましいと思いながらもご教授させていただきましたの」
私がそう告げると、レジェク殿下は目を丸くし、大きな声で笑い出す。
「ふ、ふふっ、アハハッ!父上に健康を?フフフッ、あなたは本当に面白いお方だ」
そんなに笑うような事をしたかしら……すると私に泣きついていたマリアが体を起こし、笑っているレジェク殿下をまじまじと見つめている。