【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】

 私はイザベルの胸をまじまじと見ながら感嘆した。

 鍛えられているからか、とても形が良いわ。そんな話で盛り上がっていると、私の前にソフィアがやってきて、すっかり上手に出来るようになったタオル風船を見せてくれる。


 「上手よ、ソフィア!ソフィアもあと十年もすればマリアやイザベルのような美しい女性に成長するのよね。楽しみだわ」


 最初に出会った時、背中は痣だらけで痛々しくて見ていられなかった。

 そのお肌も今はもう綺麗になって、白いモチモチの肌は温泉の熱によりほんのり赤みを帯びている。


 良かったわ……痕が残ったらどうしようと思っていたから。

 私がそんな事を思いながら笑っていると、マリアが何かを見つけたかのようにソフィアに近付いてきた。


 「あら、ここ、虫刺され?痣のようなものがあるけど……」

 「どこ?」


 マリアがソフィアの左のうなじあたりを指差していたので、4人で覗き込んでみると、痣のような痕があるのを発見する。

 
 「最初に髪を切った時には気付きませんでしたが……」


 確かに一番最初にマリーがソフィアの髪を整えてくれた時は、全くそんな話は出なかったものね。
 
 
 「首元だから分かりにくかったのかも?でもちょっと形が可愛い!」


 マリアが褒めてくれるのでソフィアは嬉しそうにはにかんだ。
 
 これから髪ものびてくるし、気にならなくなっていくわよね。あまり女の子に痣は残ってほしくはないと思いつつも、気にならない部位で良かったと胸を撫でおろした。

 
 ちなみにマリアもタオル風船に挑戦してみたものの、あまりにも上手く出来なくて温泉でも撃沈してしまったのだった。


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