【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
え、そんなものかしら?
さり気なくイザベルにヴィルを応援してあげてほしいと言われている気がする。
私の応援があれば勝てるようにも見えないのだけれど……でもやれる事はやってあげないとね。
「分かったわ、じゃあ応援するわね。ヴィル――――!!頑張って――!!!」
何となくこちらを見たような?
次の瞬間、巨漢の大男を相手にあっという間に勝利をおさめたヴィルは、こちらに向かって嬉しそうに手を振っていたのだった。
「勝ったの?本当に?!」
「やはり殿下にはオリビア様の応援が一番効きましたね」
そんな事ってあるのかしら……あまりにも信じられない現実に呆気に取られてしまったけれど、勝利したのは喜ばしい事よね。
「では私も二回戦が始まりますので、そろそろ戻ります」
「ええ、頑張ってね、イザベル!」
「はい!」
力強く返事をしたイザベルはステージの方へ戻っていき、二回戦に参戦するとまたしても軽々と勝利。
その後もとんとん拍子に決勝まで駆け上がり、なんと優勝してしまったのだった。
「イザベル様って本当に強いんですね~」
ラスが関心の声をあげるけれど、私には強すぎて少し怖くなるくらいよ。
「強いなんてものじゃないわ。男性の部に交ざっても勝てそうよ……イザベル恐るべしね」
あの細腕のどこにそんな力が?!
そして強すぎると言えばゼフとヴィルよ……あの2人ももはや人の域ではないのかもしれない。
決勝がゼフVSヴィルだなんてっ!
あれほどの屈強な男性陣を次々に倒していくほどのポテンシャルを持つ護衛と王太子、凄すぎてギャラリーが引いてるわ。