【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
馬車は女性陣と男性陣で分かれ、男性陣の馬車にはヴィルとゼフ、ラスにレジェク殿下が乗っている。
昨日の様子からレジェク殿下が来るとは思わなかったけれど、他国からの要人に何かあったらという事で、付いてきてくれるらしい。
なんだかんだ律儀よね……あの国王より、レジェク殿下が治めた方が国は良くなっていくと思う。
本人は自分に自信がなさそうで、自分なんかが、という姿勢なのよね。
ビシエラ山の事についてもレジェク殿下がトップに立ってくれたら何か対策とか考えてくれそうだけど、今の国王じゃ期待出来なさそうで……いつの時代もトップが無能だと苦労するのは下の者だわ。
そんな事を考えていると、王城から2時間ほどで森の入口付近にある湖の畔に着いたのだった。
「木陰もあるし、水遊びも出来て、素晴らしい場所ね!」
私が感動していると、隣りでラスがこの湖について解説してくれる。
「湖に見えますが、水深はそれほど深くないので小さな子供でも遊べます。ソフィアも楽しめるでしょう」
「うん!」
ラスはちゃんとソフィアの事も考えてここに連れて来てくれたのね……やっぱり警戒したりして悪かったかしら。
ベンチなどもそこかしこにあり、家族連れも沢山来ていて大いに賑わっていた。
祭りにはあまり子供連れの家族は少なかったけれど、王都を離れれば平民の子供たちが遊んでいる姿がある。
私はその光景に心底胸を撫でおろした。
良かった……この国にもちゃんと”日常”がある事が分かって。
「よし!じゃあ遊ぶわよ!!」