【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】

 幼い頃に砂遊びなどはした事がないので、言われてみればこういう事は初めてかもしれない。
 
 しかしオリビアが”凄すぎる”と言ってくれたので、砂遊びがどんどん楽しくなってくる。


 「ふむ……こういうのもなかなか楽しいものなんだな」


 私がポツリと呟くと、隣りで黙々と何かを作っていたマリアが声を上げた。


 「ねぇ、見て!私の傑作を!!」


 自分のに夢中だったのであらためてマリアが作っていたものに目を向けると、何だか分からないドーム状の何かが作られていたのだった。
 

 「これはまた……奇妙な城ですね」


 レジェクにそう言われてマリアは憤慨していたが、こればっかりは彼に同意しかない。

 そして追い打ちをかけるような言葉がまたレジェクから放たれた。


 「奇妙というか、珍妙?」


 珍妙…………確かに。

 何となくマリアそのものに見えなくもない。私とオリビアが同時にふき出してしまい、マリアはさらに憤慨してレジェクを追いかけて行ってしまったのだった。

 昨日は暗い様子のまま部屋に返してしまったので、彼女も良い息抜きが出来ているようだと思いながら、穏やかな時間が過ぎていった。

 しかしその穏やかな時間は、突然終わりを告げる。

 皆でマリーベルが作ってきたお昼を食べ終えたところで、切羽詰まったマリアの声が響き渡る。


 「みんな、伏せて!!早く!!」
 

 突然何事だと思いながらも言われた通りに地面に突っ伏した瞬間、聞いた事もない爆音が轟いたのだった。
 

 ――――ドオオォォォォンッッッ!!!!!――――

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