【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
そう言いながらイザベルの方へ歩いていくニコライ様。
2人って、もうそういう仲なの?
「な……っ!誤解を招くような言葉は慎むべきです、ニコライ卿!!」
イザベルはニコライ様の言葉に顔を真っ赤にしている。
普段は何があっても表情が動かないイザベルだけれど、こんなに乱れる事もあるのね……凄く可愛い。
その様子がニコライ様を意識してるって言ってるようなものなのに、本人は全く無自覚なんだろうな。
「なかなか素直になってくださらないものですから、この後2人で親睦を深めたいと思いますが、皆様よろしいでしょうか」
「な、な、なにを……!!」
ニコライ様は有無を言わさず、イザベルをひょいと抱き上げて連れて行ってしまったのだった。
イザベルの断末魔が聞こえる……頑張って……!
「止めなくて良かったのだろうか」
ヴィルが少し心配そうに言ってきた。
彼女は常に冷静沈着、誰を相手にしていても氷のように表情が動かないし、並みの男性では敵うわけもない。
そんな彼女をサラリと連れて行ってしまうのだから、ニコライ様も色んな意味で只者ではないとは思うけど。
「きっと大丈夫よ。イザベルが本気で嫌なら戦闘態勢になっているでしょうし」
「そういうものか」
「そうそう」