凍てつく乙女と死神公爵の不器用な結婚 〜初恋からはじめませんか?〜
目が合ったのなどほんの数秒の出来事だというのに、頬が一気に熱くなり鼓動も大きく高鳴っている。平常心を取り戻すべく深呼吸していると、すぐ近くから声を掛けられた。
「ご気分が優れないのですか?」
いつの間にか隣に立っていた男性を、ルーリアは驚きと共に見上げた。男性はルーリアより頭半分ほど背が高く、髪と瞳は同じ薄茶色で、頬には少しばかりそばかすが散っている。
「い、いえ、平気です」
「そう。それなら良かった」
その男性はルーリアににこりと笑いかけたが、人馴れしていないルーリアはうまく笑い返すことができなかった。その上、視線を合わすことすらままならず俯いてしまうが、男性はそれに気を悪くする様子もなく、にこやかに話し掛け続ける。
「失礼ですが、アメリア嬢のお姉様ですよね? 妹さんとは先ほど少しお話しさせていただきました」
「そ、そうでしたか」
「ああ、すみません。僕はルイス・ギードリッヒと言います。実は、あなたとも話をしてみたいと思っていたので、こうした時間を持てて光栄です」
ルイスに握手を求められ、ルーリアは困惑気味にその手を掴む。
「私はルーリア・バスカイルと申します」
「ご気分が優れないのですか?」
いつの間にか隣に立っていた男性を、ルーリアは驚きと共に見上げた。男性はルーリアより頭半分ほど背が高く、髪と瞳は同じ薄茶色で、頬には少しばかりそばかすが散っている。
「い、いえ、平気です」
「そう。それなら良かった」
その男性はルーリアににこりと笑いかけたが、人馴れしていないルーリアはうまく笑い返すことができなかった。その上、視線を合わすことすらままならず俯いてしまうが、男性はそれに気を悪くする様子もなく、にこやかに話し掛け続ける。
「失礼ですが、アメリア嬢のお姉様ですよね? 妹さんとは先ほど少しお話しさせていただきました」
「そ、そうでしたか」
「ああ、すみません。僕はルイス・ギードリッヒと言います。実は、あなたとも話をしてみたいと思っていたので、こうした時間を持てて光栄です」
ルイスに握手を求められ、ルーリアは困惑気味にその手を掴む。
「私はルーリア・バスカイルと申します」