凍てつく乙女と死神公爵の不器用な結婚 〜初恋からはじめませんか?〜
アメリアとディベルにカルロスまでもこちらを見ていて、そして、ディベルは「なぜまだそこにいるんだ」といった顔をした後、その表情に怒りを滲ませ始めた。
(怒られる……早くここを出なくちゃ)
恐怖で体を震わせながらも、ルーリアはこの場から逃げるように近くの出入り口から大広間を飛び出した。
廊下に出ても人の姿はあり、自然とひとけの少ない方に向かって無我夢中で進んでいくが、途中で足がもつれて小さい悲鳴と共に前のめりに転ぶ。
大きく肩で息をしながら、その場にぺたりと座り込み、周りを見回す。細長い通路の左側の壁にはひとつだけ扉があり、一方で右側は庭が見渡せるくらいの大きな飾り窓がいくつか並んでいる。
ルーリアから一番近い窓は大きく開け放たれていて、そこから吹き込んでくる冷たい風に体がわずかに震え、心細さを募らせる。そして見覚えのない場所に入り込んでしまったことに焦りも湧き上がっていく。
(戻った方が良いかも)
大広間には正直戻り辛いが、勝手に城の中を歩き回った挙句、迷子になろうものなら、ますます伯父を怒らせてしまうことになる。重い腰を上げるようにルーリアは立ち上がって踵を返すが、自分に向かってやって来る姿を視界に捉えた途端、足はぴたりと止まる。
「伯父様からさっさと帰れと言われたじゃない。なぜまだお姉様はいるのよ。せっかくカルロス様と楽しくお話ししていたっていうのに、余計なことばかりしてくれるのね」
「ごめんなさい」
(怒られる……早くここを出なくちゃ)
恐怖で体を震わせながらも、ルーリアはこの場から逃げるように近くの出入り口から大広間を飛び出した。
廊下に出ても人の姿はあり、自然とひとけの少ない方に向かって無我夢中で進んでいくが、途中で足がもつれて小さい悲鳴と共に前のめりに転ぶ。
大きく肩で息をしながら、その場にぺたりと座り込み、周りを見回す。細長い通路の左側の壁にはひとつだけ扉があり、一方で右側は庭が見渡せるくらいの大きな飾り窓がいくつか並んでいる。
ルーリアから一番近い窓は大きく開け放たれていて、そこから吹き込んでくる冷たい風に体がわずかに震え、心細さを募らせる。そして見覚えのない場所に入り込んでしまったことに焦りも湧き上がっていく。
(戻った方が良いかも)
大広間には正直戻り辛いが、勝手に城の中を歩き回った挙句、迷子になろうものなら、ますます伯父を怒らせてしまうことになる。重い腰を上げるようにルーリアは立ち上がって踵を返すが、自分に向かってやって来る姿を視界に捉えた途端、足はぴたりと止まる。
「伯父様からさっさと帰れと言われたじゃない。なぜまだお姉様はいるのよ。せっかくカルロス様と楽しくお話ししていたっていうのに、余計なことばかりしてくれるのね」
「ごめんなさい」