パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「あっ、弥生。お腹すいたよね」
「そうだな、もう昼だな」

 同時にお互い違う言葉をかけながら、私は食事の準備をわざとらしく始め、恭弥さんは弥生のところへ小走りで走っていく。

 キス……しちゃった。

 昼食用にと買い物してきた食材を切り、簡単にパスタを作っていたが、無意識にまた反芻して唇を自分の指でなぞってしまう。

「咲良、フライパン大丈夫か?」
「え?」
 ぐつぐつと煮立っているトマトソースの火を慌てて止める。

「少し焦げちゃったかも」
「俺のせいか」

 少しイジワルそうな表情の中にも、楽しそうに笑いながら言う彼を、私は唇を噛んで軽く睨んだ。

 出来上がったトマトソースをゆであがったパスタにかけて、鍋の中のコンソメスープをカップに注ぐ。
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