パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「ねえ、恭弥さん、弥生は? え? なにが起こってるの?」
問いかける私に、恭弥さんは苦笑しつつ口を開く。
「悪い、また母さんが暴走したんだろ?」
さすが長年確執があったとはいえ、実の母を理解しているようで、運転席でハンドルを握る恭弥さんは小さく息を吐いた。
「私、別になにも言ってないと思うけど……」
確かに告白できずにいることで、ため息はついたかもしれない。
「わかってるよ」
穏やかに答えた恭弥さんが向かった先は、ベリが丘タウンの中のでも一部の会員しか入れないオーベルジュ。宿泊付きだとは聞いていたが、小さい子供は入れない大人の隠れ家だ。
「たまにはいいだろ?」