パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~

「ママ?」
泣いてしまった私に、弥生が心配そうに呼びかける。

「なんでもないよ。弥生がおりこうさんで、お姉ちゃんになっててびっくりして嬉しかったの」
そう伝えると、弥生はにっこりと笑った。

「恭弥さんも無理してない? 仕事と大変でしょ?」
 毎日来てくれることはうれしいが、彼の体調も心配になってしまう。

「今は咲良が一番大変なんだ。そんな心配はしなくていい」
そう笑ってくれた。

 なんとか、予定日まであと三日という日曜日。いつも通り昼食を食べたのだが、するどい痛みに私は顔をゆがめた。

「そろそろかな……」
そう呟いて、ナースコールを押すと担当の先生がゆっくりと入ってきた。

「親孝行ね、今日なら忙しいパパも立ち会えるわね」
「はい、陣痛が来る前に向かってるって連絡があったんです」
「まあ、すごい」

 痛みに耐えつつ、診察を受けてそろそろ移動しよう、そう思っていたタイミングで恭弥さんが入ってきた。
< 249 / 251 >

この作品をシェア

pagetop