パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「恭弥さん、生まれたね……」
そう声をかけた私が見たのは、静かに涙を流す彼の姿。
そして生まれてきた小さなわが子。
「咲良、本当にありがとう。お疲れ様」
「うん」
それ以上の言葉は何もいらない気がして、私たちは手を取り合った。
二年後ーーー。
「正弥、すぐに帰ってくるから」
「いやー」
どこかで見た光景だと思いつつ、私は笑ってしまう。
正弥が生まれる前、恭弥さんの足にしがみついていた弥生は、今ではすっかりお姉さんになり、その足元には弟の姿。
「大丈夫よ、お姉ちゃんは正弥が大好きだからね」
私がずっと弥生に言い続けていた言葉。それを当たり前のように言ってくれる弥生。
「さあ、正弥。パパとお姉ちゃんにバイバイは?」
スンとして泣き止むと、正弥は小さく手を振る。
そんな何気ない日常が、私たちの何よりの宝物だーーー。
End

