イケメン妻はお飾りの年下夫の愛に囚われる
アニエスの知り合いでは、その条件に合う人物を探すのは困難だった。
もしかしたら大佐の人脈に頼れば、なにがしかの成果はあるのではと期待していたが、それでも半ば諦め駆けていた時、候補がいたという連絡が入った。
まさに奇跡だと思った。
それは相続手続きの期限まで、あと一週間という頃だった。
国の法律では、家長が亡くなった事実が判明してから三ヶ月以内に、次の後継者を届け出なければならないとされている。
そうしなければ爵位と財産は一時国の預かりとなる。
そして国が血族の中から該当する男子を指名する。
この場合叔父がそうなるだろう。
叔父が指名されてしまうと、もうアニエスには手も足も出なくなる。
大佐を信用していないではないが、アニエスにはもう後は無く、たとえ相手がバツ一、バツニであろうと、うんと年上であろうと、禿げていようと太っていようと構わないと思った。
しかし、大佐の家で引き合わされた相手を見て、アニエスは驚いた。
「ディルク?」
「はい。先輩」
そこにいたのは、ラファエル・ディルクだった。
もしかしたら大佐の人脈に頼れば、なにがしかの成果はあるのではと期待していたが、それでも半ば諦め駆けていた時、候補がいたという連絡が入った。
まさに奇跡だと思った。
それは相続手続きの期限まで、あと一週間という頃だった。
国の法律では、家長が亡くなった事実が判明してから三ヶ月以内に、次の後継者を届け出なければならないとされている。
そうしなければ爵位と財産は一時国の預かりとなる。
そして国が血族の中から該当する男子を指名する。
この場合叔父がそうなるだろう。
叔父が指名されてしまうと、もうアニエスには手も足も出なくなる。
大佐を信用していないではないが、アニエスにはもう後は無く、たとえ相手がバツ一、バツニであろうと、うんと年上であろうと、禿げていようと太っていようと構わないと思った。
しかし、大佐の家で引き合わされた相手を見て、アニエスは驚いた。
「ディルク?」
「はい。先輩」
そこにいたのは、ラファエル・ディルクだった。