イケメン妻はお飾りの年下夫の愛に囚われる
「あ、あなたも…その…いつもより、色気が…意外と筋肉が…」

 彼も膝が隠れる位の丈の薄いガウンを羽織り、胸元の袷が少し開けて胸板が見えている。

 着痩せするのだろう。

 意外に筋肉がついていることに気づいた。

 まだ少し濡れた髪が首筋に張り付いていて、垂れた前髪をさっとかき上げる仕草が、また色っぽい。

「一応この前まで騎士団にいましたから」

「そ、そうだな…」

「アニエス」

 ラファエルに耳元で囁かれ、それだけでアニエスの心臓の鼓動が速くなる。

「な、に?」

「初めては痛いかも知れませんが、後できっと気持ちよくなります。力を抜いて僕にすべてを委ねてください」

「う、わ、わかった。その…ご、ご指導よろしく」

 つい普段の訓練での話し方になり、ラファエルがクスリと笑った。
 
「わかりました」

 細い肩紐がするりと外されたかと思うと、あっという間にアニエスは素っ裸にされてしまった。

「さすが鍛えているだけあって、締まっていますね」

「ひゃうっ」

 ラファエルはアニエスの引き締まったお腹に手を這わせる。驚いて思わず声が出た。

 「お、女らしく…ない」

 胸も小ぶりで、身長も高く、筋肉質な自分の体が、他の女性たちに比べて貧相なことは理解している。

「それは誰と比べてですか?」

「別に、特定の人がいるわけでは…」

「ならそのように言うのは止めてください。僕にとってはあなたの裸は十二分に魅力的です。その証拠にほら、僕のここはもうこんなになっています」

 そう言って腰の紐を解いてガウンを脱ぎ捨てたラファエルは、下着を身に着けていなかった。

 
 彼がいうここは、彼の下半身だった。そこはもうすでに勃ち上がっていて、お腹に付きそうになっている。

「お…おおき…」

 大きい。顔は美人なのに、そこを見ると改めて彼が自分とは違う、大人の男なのだと実感する。

 そして自分が女だということを、まざまざと思い知った。
 
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