イケメン妻はお飾りの年下夫の愛に囚われる
「ラ、ラファエル? あなた…まさか」

 体を密着させているので、起き上がった息子が彼女の下腹部を突いた。状況を察したアニエスが驚愕に目を見開く。

「だ、だめよ、これ以上は…というか、あなたどこにそんな体力が…」
「逃しませんよ。こうなったのはあなたのせいでもあるんですから」

 逃げ腰になる彼女の腰をぐっと引き寄せ、股間に勃った陰茎を滑り込ませる。

「や、あ、だめ…そんな…」

 腰をついたり引いたりしながら、彼女の股の間を擦り付けると、弱々しい拒絶の声を漏らす。

「本気で拒むなら、僕の胸を押して突っぱねてください。そんな顔をして『だめ』なんて言っても、信用できませんよ」

 彼女は頬を染め、うっとりと目を細め熱いため息を吐く。感じているのは一目瞭然だ。
 そんな態度で「だめ」だと言われても、止められるわけがない。

「だって…ラファエル…あ、んん、や、だめ、頭が変になりそう…」

「僕も…ん、ああ」

 ミイラ取りがミイラになるとはこのこと。
 彼女の可愛さに、少し意地悪してやろうと、素股で擦り付け始めたが、次第に蜜口から溢れ出た彼女自身の蜜で滑りが良くなっていくるにつれ、腰を勢いよく動かした。

「アニエス…アニエス」
「ラファエル…あ、ん…ああ」

 いつの間にか閉じていた彼女の脚が緩み、十分に濡れた秘密の場所を探り当てた僕は、一気に奥まで突き立てた。

「く…」
「あ、ああ」

 挿入しただけで、達しそうになる。初めてでもない上に、昨夜から何度も繋がっているのに、彼女の襞が絡みつく。

「愛しています、アニエス」

 言葉がするりと口から漏れた。

「ラファエル…私も、あなたのことを愛しています」

 二人の視線が絡みあい、胸が痛くなるほど締め付けられる。そしてどちらからともなく、口づけを交わした。

 彼女の肌には、その日から「薔薇の花びら」が消えることはなかった。
 いつも体のどこかに、「花びら」が咲き誇っていた。
 そして、時には僕の肌にも、花は咲いた。


 
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