海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜



「お前・・・何で言わねぇの?凪砂には、、言えないのかも知れねぇけどさ・・・俺らって何っ?お前にとって俺らって何なの?友達じゃねぇのかよっ」


洋平はグッと唇を噛むと、その力が強すぎたのか切れてしまったみたいで血滲んでいる。


「お前さっ・・自分が優香の友達だから、俺たちがお前と仲良くしてたと思ってるみたいだけどっ・・・お前が優香友達なんて思ったの、初めて会った頃だけだからなっ」



「な・・・何言って、、」


「お前は、俺にとって大事な友達の一人なんだよっ!それは、凪砂の彼女とか優香の友達とかそういう理由じゃなくてっ!一人の人間として、俺はお前のこと友達だって思ってる。」



洋平は、真っ直ぐ私の目を見て続ける



「だから、俺は今凪砂に対してすげぇ腹が立ってる。凪砂とはずっと昔から友達やってるし、もちろん萩花より付き合いは長い。でもだからってアイツを援護したりする気は無い。だって俺はお前の、萩花の友達でもあるから・・・何傷つけてんだよって、今すぐ凪砂に怒鳴ってやりてぇよ。」




私のことを友達だと言ってくれた洋平に、涙が止まらない。ずっと私は、洋平たちの中では"優香の友達"っという立ち位置で見られていると思っていたから。



だから、こんな風にまっすぐ友達だと言ってくれた洋平の言葉は痛いほど私の心臓に突き刺さって、嬉しくて仕方ない。



「だからっ・・・今日俺がここに来なかったら、お前が妊娠してる事も知らされずに生きていくとこだったのかって思うと・・・お前にも腹立つ。お前、バカなんだから一人で子ども育てていくなんて無理に決まってんだろ。実際さっきも倒れかけてたしっ」


「それはっ・・・無理かもしれないけどっ!でも凪砂には言わなっ、、」




「──…だから、俺も一緒に育てる」




──…はい?!



凪砂には言わないで欲しい、そう言おうとした私の言葉を渡ってトンデモ発言をした洋平に、驚いてただただ洋平を見つめる。


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