海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜



瀬凪は手のかからない子で、1歳になる頃にはもう一人で歩けるようにまでなっていた。


成長は個人差があるというし、私自身初めての子どもなので、瀬凪の成長が早いのか遅いのかはよく分からなかったけど、定期の検診などではいつも瀬凪はよく褒められていた。



瀬凪のいる生活にも慣れ始め、瀬凪が一歳半になった頃、、




「っで?いつ孫の顔を見せに来てくれるの?」


妊娠が分かって直ぐに報告していた母親に、瀬凪を連れて会いに来いという催促の連絡が入った。



何故こんなに遅くなったのかというと、うちの両親は海外で仕事をしていて、ほとんど日本にいる事がなかったからだ。



娘の出産に立ち会わないなんて、親としてどうかと思われるかもしれないけど、私は両親とのこの距離感がちょうどいいと思っていた。


それに、出産費用やら入院費用など頼んでもいないのに、かなりの額のお金を振り込んでくれていたことから、心配してくれているのは分かっていた。



「1ヶ月、徳島に滞在することになったから会いにおいで。父さんも楽しみにしてる!っあ、旅費振り込んだから・・・瀬凪ちゃんがゆっくり出来るようにフェリーで来なさいよ?いいお部屋予約しといてあげるから。」



なぜ、徳島?っと思いつつ・・・フェリーのお部屋も用意してくれるらしいし、とりあえず会いに行くか、、




っと、この時の私は深く考えることも無く、フェリーを予約したという母親からの予約画面を確認して、吉岡に休みを取る連絡をした。






まさか、このフェリーに乗ることで・・・あんな事故に巻き込まれることになるなんて、夢にも思わなかったんだ。





< 57 / 134 >

この作品をシェア

pagetop