海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
「ヘリの方が早く陸地に搬送出来るので、安心して僕に着いてきてください」
ニコッと眩しいくらいの笑顔を向けてくれた彼を見て、凪砂のしている仕事がどれだけ素晴らしい事なのか、身をもって実感した。
現に今不安に押し潰されそうだった私の心は、彼の満面の笑みによって救われている。
──…私、全然分かってなかった
もっと労ってあげればよかった。もっともっと、支えてあげればよかったっ・・・
今更だけど、本当に今更だけど・・・もっと凪砂の為にしてあげられることがあったんじゃないかって、後悔した。
私を誘導してくれる彼の後ろ姿に凪砂を重ねて、、
「──…ごめんねっ」
っと、彼の背中に向かって小さく呟いた。