海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
「っあ・・・そうなんや・・・凪砂っちほんま大変やったなぁ。ごめん、俺・・・正直何て声掛けたらいいか分からん」
拓海は正直な気持ちを凪砂にぶつける。
「まぁ…あれだよ。潮崎も思ったより普通の人間だったってことだ。いつも冷静でいられる奴なんて機械人間じゃねぇか。それだけの出来事があったんだ・・・お前が無理だと思ったなら、萩花のことはそれで良かったんじゃねぇの?」
拓海より親身に答えた翔大は、そう言うと止まっていた箸を動かしてだし巻きをつついて食べ始める。
凪砂はそんな二人の対応に驚いたように目を見開く。
「お前ら・・・俺を軽蔑しねぇの?萩花に嘘をついて別れた俺のこと・・・非難しねぇのかよ」
責められるとでも思っていたのか、心底驚いている凪砂に拓海は笑いかける。
「え、なんで?別にそれは凪砂っちと萩花の問題やろ?それに、辛い話をこうやって話してくれた凪砂っちのこと・・・俺は大好きやで〜」
拓海は凪砂の肩を組んで「すいませ〜ん、生ビール二つ〜」っと店員に声を掛ける。