海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
「なあ、凪砂っ・・・お前明日死ぬのかって聞いてんだよ」
少し声を荒らげた俺に、冗談では無いと感じたのか拓海は顔面から笑顔を消す。
「そんなこと……分からない」
絞り出すようにそう答えた凪砂を見て、一瞬…口を閉ざそうかと躊躇ったが、心を鬼にして続ける。
「─…そうだろ?いつ死ぬかなんて、誰にも分からねぇんだよ」
俺は横に座っている翔大の肩に手を乗せる。
「この後コイツ、翔大は店を出てすぐ車と接触して死ぬかもしれねぇ」
俺の言葉に翔大は「縁起でもねぇこと言うな」っと言って、手を振り払う。
「明日の朝、拓海は家のそばの溝に落ちて誰にも気付かれず死ぬかもしれねぇ。」
チラッと拓海を見てそう言った俺に、
「っえ、なんか俺の死に方ダサくないっ?!」
っと突っかかってくる拓海を無視する。