海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
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という出来事があったなんて、もちろん萩花には言ってないし、あれから凪砂とは一切連絡を取らなかった。
だから今日連絡した時も、正直無視されるんじゃないかって不安に思っていたのだが─…
業務連絡みたいに、病院の名前と場所だけ送ってきた凪砂に、ブレねぇなぁっと思いながらも安心している自分がいた。
額が痛むのか、眠っているのに苦しそうな表情の萩花が心配で、そっと頬に手を伸ばす。
「─…萩花、ごめんなっ」
フェリー乗り場に送った時、俺に手を振りながら乗船していくお前を見ながら、何だか二度と会えないような気がして、、凄く不安だったんだよ、俺。
こんなことになるなら、俺が車で徳島まで送ってやれば良かったな。それか・・・俺も一緒に付き添ってやれば、お前がケガすることなんてなかったかもしれないのにっ・・・
まだ幼い瀬凪を抱えて、一人逃げ回っている萩花を想像すると、、それだけで胸が苦しくなる。
──…どれだけ怖かっただろうか。
今更悔やんでもどうしようも無いのに、あの時一緒に乗ってやれば、、なんて思いがこみ上げて来た俺に、、
「──萩花に触るな」
相変わらず敵意むき出しの目を俺に向けてくる凪砂は、静かに病室に入ってきて、萩花に触れていた俺の手を払い除けた。