海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜

萩花side
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「──パッ・・・パ」

目が覚めて、視界に入ってきた光景を見て、




──あぁ、私死んだのか



率直にそう思って、目の前で繰り広げられる夢みたいな幸せな光景を黙って見ていた。



瀬凪が凪砂に肩車をねだって、凪砂が「仕方ねぇなぁ、、」なんて言いながら、見たことないくらい優しい表情で瀬凪を肩車する。



瀬凪はキャッキャッと声を出して笑い、それに気を良くして凪砂も嬉しそうに笑う。



「─…パッパ!もっかいっ!!!」



そう言って笑う瀬凪が、凪砂の肩に乗せられた時、ジッと見ていた私の視線と瀬凪の視線がぶつかった。



「ママァ〜!!!!」



急に泣き顔に変わった瀬凪は大声を出して泣き始めた。


その声に驚いた凪砂が、肩車をやめて瀬凪をギュッと抱きしめる。



「─…何だよっ、どうした?!」



そう言って私の方を見た凪砂と目が合った瞬間、私は自分の目を疑った。



いつも見ていた何を考えているか読めない、ポーカーフェイスなんてどこにも無く、今にも泣き出してしまいそうなくらい崩れたその表情に、私もつられて泣いてしまいそうになる。



「萩花っ・・・待っ、ちょっと待ってろ。医者呼んで来るっ!」


私を見て直ぐに部屋を出ていってしまった凪砂を、目で追っかけて気付く。



──…あれ?ここって病室だよね?


ふと、額に突っ張るような痛みを感じ、おそるおそる触れてみる。


「なにこれ・・・?ガーゼ?」



その瞬間、私の額にタオルを押し当ててきた、あの毒舌な海上保安官の顔が浮かんだ。



そうだ、確か私ヘリで搬送してもらって、、その後、、




「……ヤバい、ヤバいヤバいっ!」



ハッキリしてきた記憶の中で、私は凪砂に瀬凪のことを守って欲しいと、必死で伝えたことを思い出す。



何であんなこと言ったんだろうっ



っていうか、瀬凪・・・凪砂のこと"パパ"って言ってたよねっ?!どういうこと?!まさかっ、、洋平っ?!

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