海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜


「全然オッケーです!っていうか、むしろありがとうございますって感じですっ!洋ちゃん昨日からずっと、瀬凪くんのこと抱っこしてる潮崎さんに嫉妬してて!泊まりにきたら俺が風呂に入れてやるぅ〜って、めちゃくちゃ張り切ってるんですよ!」



美優ちゃんが人を惹きつけるのは、本当にこういうところだと思う。


こんな風に言って貰えると、頼らせてもらう側としてはとても救われる。



「本当にありがとうっ・・・」


また落ち着いたらちゃんとお礼しようっと心に決めて、感謝の気持ちを伝えていると、、



「おい、萩花・・・お前、あのバカなんとかしてくれよ。いくら言っても瀬凪のこと離そうとしねぇんだよアイツ。瀬凪も瀬凪で妙に懐いてるし・・・」



っと入ってくるなり不機嫌MAXの洋平が、凪砂を何とかしてくれっと私に頼み込んでくる。



「っで・・・?俺が気を使って親子三人にしてやったからには、ちゃんと話し合ったんだろーな?不器用バカップル。」




まるで私と凪砂が何かあったように言ってくる洋平に、首を傾げる。



「何の話?私目が覚めてから、まだ凪砂と一言も会話してないけど・・・それより洋平っ・・・凪砂に瀬凪のこと話したのっ?!瀬凪が凪砂のことずっと"パパ"って呼んでるんだけどっ!どういうことっ?!」



あれだけ秘密にしてくれと頼んだのに、遂にバラしたのかと洋平を疑った私を見て…洋平は急に焦り始める。



「─…は?お前ら和解したんじゃねぇのかよっ?!っえ・・・もしかして俺ら来るタイミングミスった・・・?うわ、やらかした〜・・・美優っ、瀬凪連れて帰るぞっ!!萩花、言っとくけど俺は凪砂に話してねぇからなっ!!お前との約束は破ってねぇ!あとは自分たちで話し合え!じゃっ」



早口でそう言った洋平は、美優ちゃんを連れてバタバタと慌ただしく出ていってしまった。


──そもそも、凪砂と瀬凪は今どこにいるのっ?!



目が覚めてから今まで、訳の分からない展開に一人着いていけていないような気がする。




「そういえば、洋平にお礼言ってない・・・」



有休取ってくれたとか言ってたのに・・・ちゃんと話しもしないで申し訳ないことしたな。



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