海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
瀬凪のこともあるし、洋平にメッセージだけでも入れておこうと、スマホを探してみるが……
何処にあるのか分からず、とりあえずベッドから降りて引き出しなど収納スペースを順に見ていく。
「──…っあ・・・あった!」
ヘリに乗った時に身につけていたミニバックが、三段ボックスの上の段に置かれているのを見つけて、その中からスマホを取り出す。
その時ポトッと音を立ててカバンから落ちた"母子手帳"が目に入り、拾おうとしゃがみ込んだ。
でも、私が拾うよりも先に、、
「─…こんな大事なもん、落としてんじゃねぇよ」
っと言って、拾った母子手帳を私の手のひらの上に乗せた凪砂は・・・
「勝手に立ち上がってんじゃねぇよ。安静にしてろって言われなかったのか?」
そう言って、私の身体を軽々と横抱きにして持ち上げると、フワッと優しくベッドの上に降ろしてくれた。
「─…で?何か取ろうとしてたんじゃないのか?」
凪砂に言われて、ハッと洋平の存在を思い出す。
「っあぁ・・・洋平にメッセージ打とうとしてたんだった!!」
慌ててスマホを取り出し、画面をタップすると、洋平はもちろん、美優ちゃんやお店のスタッフのみんなから心配の連絡がたくさん来ていて・・・その中にもう一人、、
「ヤバい、、お母さんに連絡するの忘れてた」
きっとニュースになっているであろう、あのフェリーは母が予約してくれたものだ。
今頃物凄い罪悪感に駆られて居るだろうと思い、すぐに連絡をしようと母の連絡先を開いた。