海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
「お前の両親なら、今徳島からこっちに向かってる。だから今連絡しても飛行機か電車の中だろうから出られねぇ。大人しく待ってろ。」
─…なぜ、凪砂が私の両親を知っている?!
普段から海外住みで、凪砂との接点なんてあるはずのない二人と連絡を取り合ったかのような口ぶりに驚いていると、、
「お前の安否が知りたいと、本庁に問い合わせがあったらしい」
淡々と話す凪砂に、あぁ・・・そういえばこの人海上保安庁の人だったっけ、っと思い出し一人納得した。
そこから両親の連絡先を聞いて、ここに来られるように手配してくれたのだろう。
「─…それで?洋平はいいのか?」
なんて、私より凪砂の方が洋平を気にかけているみたいで違和感を覚えたが、また忘れそうになった洋平に申し訳なく思い、慌てて洋平のトーク画面を開く。
──…でも
「あ、あの・・・凪砂?そんなに見られてたら、洋平に連絡しづらいんだけど、、」
監視してるみたいに、私の手元をジーッと見つめる凪砂は、特に悪びれる様子もなく全くやめようとしない。
「なんで?俺に見られたらマズイ内容?お前、会わない間に随分洋平と親しくなったみたいだな」
そう言うと、スマホを凝視していた視線を私に向けた凪砂は、、
「─…何も送らねぇなら俺、お前に話しあるんだけど。そろそろ話していい?」
凪砂はジッと私を見据えてそう言うと、まるで洋平にメッセージを送ることを阻止するように、スマホを凪砂に奪われてしまった。