好き避け夫婦の秘めごと 7年越しの初夜
*
「なぁ、今日は俺の日なんだけど」
「だって、なかなかこれ倒れてくれないんだもん」
もう10分くらい同じ神獣と格闘してる。
彼がレベル上げしておいてくれたら、今こうして私のアカウントでも期間限定のイベントに参加出来てるんだけど。
そもそもここまでの技を身に着けているわけじゃないから、なかなか倒せない。
さっきから隣りでフォロー的に声をかけてくれてるけれど、それも限界らしい。
「ちょっと貸してみ?」
「……」
ALKが開発したゲームなのだから、攻略法を熟知しているのは当たり前。
それプラス、プロ級の腕の持ち主なのだから、私がやっているのなんてこざかしく見えるのかもしれない。
背後から包み込むように抱きしめていた彼が、そのままの体勢で私の手からコントローラーを取り上げた。
「この神獣は、HPが半分以下になると強くなる特性があるから、アイテムを温存して半分ちょい手前まで削ったら、一気に倒さないといつになっても倒れない。っつーか、逆にこっちが一気に倒される仕様になってんだよ」
「そんなのがあるなら、何で先に教えてくれないの?」
「言ったら、俺に甘えて来ないじゃん」
「……」
手早くリセットした彼は、宣言通りにアイテムを使わずして敵のHPを半分強ほど残し、私にコントローラーを返してくれた。
「一発で仕留めろよ」
「分かってますっ」
ここまでお膳立てされて負けたら、彼に幻滅されちゃう。
胡桃は深呼吸して、神獣に立ち向かった。
**
太腿の上に置かれていた彼の手が、ひだスカートの裾から滑り込み、ゆっくりと這い上がって来た。
「おっ?……なんか手触りがいつもと違う」
「っっ」
「うっぉぉおおっ、やっっっっばッ!」
「恥ずかしいからっ、そんなジロジロ見ないでよッ」
「なぁ、今日は俺の日なんだけど」
「だって、なかなかこれ倒れてくれないんだもん」
もう10分くらい同じ神獣と格闘してる。
彼がレベル上げしておいてくれたら、今こうして私のアカウントでも期間限定のイベントに参加出来てるんだけど。
そもそもここまでの技を身に着けているわけじゃないから、なかなか倒せない。
さっきから隣りでフォロー的に声をかけてくれてるけれど、それも限界らしい。
「ちょっと貸してみ?」
「……」
ALKが開発したゲームなのだから、攻略法を熟知しているのは当たり前。
それプラス、プロ級の腕の持ち主なのだから、私がやっているのなんてこざかしく見えるのかもしれない。
背後から包み込むように抱きしめていた彼が、そのままの体勢で私の手からコントローラーを取り上げた。
「この神獣は、HPが半分以下になると強くなる特性があるから、アイテムを温存して半分ちょい手前まで削ったら、一気に倒さないといつになっても倒れない。っつーか、逆にこっちが一気に倒される仕様になってんだよ」
「そんなのがあるなら、何で先に教えてくれないの?」
「言ったら、俺に甘えて来ないじゃん」
「……」
手早くリセットした彼は、宣言通りにアイテムを使わずして敵のHPを半分強ほど残し、私にコントローラーを返してくれた。
「一発で仕留めろよ」
「分かってますっ」
ここまでお膳立てされて負けたら、彼に幻滅されちゃう。
胡桃は深呼吸して、神獣に立ち向かった。
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太腿の上に置かれていた彼の手が、ひだスカートの裾から滑り込み、ゆっくりと這い上がって来た。
「おっ?……なんか手触りがいつもと違う」
「っっ」
「うっぉぉおおっ、やっっっっばッ!」
「恥ずかしいからっ、そんなジロジロ見ないでよッ」