双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
 大空と翔真のふたりが私に向かって走ってきて、脚にしがみつく。

 ま、まずい。

 ちらりと彼を見ると、やはり驚いていた。目を剥いて「ママ?」と呟く。独り言なのか私への質問なのか。

 ショックで心臓が止まりそうだが、ひとまず「あはは」と笑ってごまかした。

「そうなの。私、子どもがいるんです」

 祖父母が、彼が持つ紙袋を見て「ありがとうございます」と声をかけてきた。

 一部のベネチアングラス専用の紙袋なので、彼が高価な買い物をしてくれたとわかったのだろう。

 祖母に「お知り合い?」と聞かれてますます困る。

「ああ、う、うん。紗空のご主人の友人で」

 とりあえず嘘ではない。

「はじめまして神城航輝と言います。ルージェット日本で国際線のパイロットをしております」

 なにを思ったか、彼は突然パイロットだと自己紹介をして、深々と礼儀正しく頭を下げる。

 案の定、祖父が「おおー」と声を上げた。

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