契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】


「こちらが、蓮斗と一緒になる予定だった白鳥財閥のお嬢様」


 お義母様に紹介されたご令嬢は、私に向かってぺこりと頭を下げる。

 よくわからない状況に、挨拶もままならない。


「あなたと早まって、婚姻関係を結んでしまった事情もわかってくれているわ」


 早まって──お義母様の口から何気なく出てきたそんな言葉にも胸が押し潰される。

 蓮斗さんと出会って、今まで積み重ねてきたこの時間のすべてを否定されたような気がしてならない。


「戸籍に傷がついてしまったけれど、その辺りの問題はこちらで処理するわ。あなたの今後の人生にも、影響がないようにするから心配しないでちょうだい」


 私の返事を聞くことなく、お義母様は淡々と話を進めていく。

 そして思い出したように腕時計に視線を落とすと、「あら、いけない」と口にして立ち上がった。

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