別れてママになったのに、一途な凄腕パイロットは永久溺愛で離してくれません
「ぼく、目鼻立ちくっきりでお父さんにそっくりね。男前だわー」
心臓を鷲掴みされたような衝撃を受け、血の気がさっと引く。女性は私の動揺などまったく知る由もなく、凌空に手を振って歩を進め出した。
「ばいばーい」
とっさに凌空が手を振り、続けて彼女と目が合って私は軽く会釈する。彼女が店に入ったのを背中越しに感じながら、私は綾人の顔が見られなかった。
脈拍が速く、胸が痛い。けれど、このまま黙っていて不審に思われても困る。
「ごめんね。ご馳走になってばかりで……」
結局、今の彼女の発言には触れられず、支払いの件について切り出す。
「たいしたことじゃない、俺が望んだんだ。可南子や凌空が少しでも喜んでくれたら十分だよ」
「うん。ありがとう」
そこで会話が途切れた。やっぱりこれ以上、綾人と一緒にいるべきじゃない。
今日は綾人のおかげで特別な時間を過ごせた。楽しそうな凌空を見られた。でも、きちんと終わりにしないと。
帰りは電車で帰ろう。
綾人から凌空を受け取り、帰る旨を告げようとした。
「凌空、眠たそうだな」
ところが先に綾人が凌空の様子に気づく。たしかに、そろそろお昼寝の時間帯だ。
「このままアパートまで送っていくよ」
「い、いいよ。ここで解散にしよう。私が凌空を連れて帰るから」
凌空に飛行機を見せる約束は果たせた。もう十分だ。駅はすぐそこだし、ここからなら乗り換えも一回で済む。
心臓を鷲掴みされたような衝撃を受け、血の気がさっと引く。女性は私の動揺などまったく知る由もなく、凌空に手を振って歩を進め出した。
「ばいばーい」
とっさに凌空が手を振り、続けて彼女と目が合って私は軽く会釈する。彼女が店に入ったのを背中越しに感じながら、私は綾人の顔が見られなかった。
脈拍が速く、胸が痛い。けれど、このまま黙っていて不審に思われても困る。
「ごめんね。ご馳走になってばかりで……」
結局、今の彼女の発言には触れられず、支払いの件について切り出す。
「たいしたことじゃない、俺が望んだんだ。可南子や凌空が少しでも喜んでくれたら十分だよ」
「うん。ありがとう」
そこで会話が途切れた。やっぱりこれ以上、綾人と一緒にいるべきじゃない。
今日は綾人のおかげで特別な時間を過ごせた。楽しそうな凌空を見られた。でも、きちんと終わりにしないと。
帰りは電車で帰ろう。
綾人から凌空を受け取り、帰る旨を告げようとした。
「凌空、眠たそうだな」
ところが先に綾人が凌空の様子に気づく。たしかに、そろそろお昼寝の時間帯だ。
「このままアパートまで送っていくよ」
「い、いいよ。ここで解散にしよう。私が凌空を連れて帰るから」
凌空に飛行機を見せる約束は果たせた。もう十分だ。駅はすぐそこだし、ここからなら乗り換えも一回で済む。