恋の微熱に溺れて…
洗面所でやれることは終わったので、一旦寝室へと戻り、寝巻きから外へ出かけられる服へと着替えた。
着替えを終えたので、メイク道具を持ってリビングへと向かった。
テーブルの上に鏡を置いて、自分の顔を見ながらメイクをしていく。
メイクは毎朝やっているので、もう慣れたものだ。いつも通りのメイクをしていく。
十五分くらいでメイクを終え、一旦メイク道具を片付けるためにまた寝室へと戻った。
今度はヘアアイロンを手に持って、リビングへと戻った。ストレートアイロンで髪を綺麗にストレートにしていく。
最近、美容院でストレートパーマーをかけたばかりなので、手直しをするといっても軽く直すくらいだが…。
ヘアセットは五分ぐらいで終わった。時間に余裕を持って支度を終えたので、私も朝食の準備を一緒にやることにした。

「慧くん、支度が終わったから手伝いにきたよ」

「ありがとうございます。でも実はもうお皿に装うだけなんですけどね…」

お餅も焼き終え、スープも既に出来上がっている…。
あとは焼いたお餅をスープの中に入れ、具材と一緒にお皿に装るだけの状態だ。

「それじゃお皿に装うね。お皿、これでいい?」

鍋の近くに二枚のお皿が既に準備されている。それを手に取り、慧くんに確認を取る。

「それで大丈夫ですよ。お願いします」

任されたので、私がお皿に装った。
まずはお餅を先に入れ、その後に温かいスープを注ぐ。

「ありがとうございます。あとは俺に任せてください」

上から必要な具材を入れていく。鶏肉、かまぼこ、にんじん、大根、三つ葉…など。
具沢山のお雑煮に心が躍る。早くお雑煮が食べたい。そう思い、装い終わったお皿に手を伸ばす。

「もう運んでもいい?」

「いいですよ。運んでください」

許可をもらえたので、お雑煮が装われたお皿をリビングのテーブルの上まで運んだ。

「運んでくださり、ありがとうございます。それじゃいただきましょう」

慧くんが箸と飲み物を運んでくれたので、食べる準備は整った。

「そうだね。いただきます」

「いただきます…」

お互いにちゃんと手を合わせて、いただきますと言ってから食べ始めた。
まずスープから口をつけた。既に匂いから美味しさが漂っていたので、とても楽しみにしていた。
いざ口をつけた瞬間、口の中に一気にスープの旨みが広がり、匂い以上に美味しいと感じた。
まず出汁がスープの旨味を引き立たせており、絶妙なバランスで配合されている。
それでいて味噌の味も美味しくて。味噌と出汁がお互いの良い味を引き出し合っている。
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