凄腕な年下外科医の容赦ない溺愛に双子ママは抗えない【極上スパダリ兄弟シリーズ】
「薫さんが好きなように俺に触れていい……ん? どうかした?」
 少し驚いて涼さんを見つめていたら、彼が怪訝な顔をする。
「俺って言った」
 さっきまでは『僕』って言ってたのに……。
「ああ。これから抱くんだから、俺も遠慮はいらないかと思ってね」
 ニヤリとする彼に、笑顔で返した。
「遠慮なんていらない。思い切り抱いて」
 そうお願いすると、涼さんが「仰せのままに」と恭しく言って、私の首筋に唇を這わせながら背中をまさぐってきた。
 なんだか映画のワンシーンのよう。バーで初めて会った人とベッドで肌を重ねているなんて……。
 私を抱いているのは、副社長の双子の弟――。
 彼は副社長に瓜二つの顔をしているけど、やっぱり別の人だ。
 なんていうか、涼さんの方が身近に感じる。
「綺麗だ」
 彼が私の脇腹から胸へと指を滑らせながら褒める。
「あん……! 暗くてよく見えないのにわかるの?」
 弓なりに身体を反らす私を見て、彼がフッと笑う。
「時間が経てば目は慣れてくる。薫さんの胸だってよく見えるよ。弾力があって、柔らかくて……俺の指にしっかりなじむ」
 我が物顔で彼が私の胸を弄ぶ。
「あ……あん! やめて」
 悶えながら抗議すると、彼が私の耳元で囁いた。
「褒めてるのにな」
 低音のセクシーボイスが、私の脳をおかしくする。
「は、恥ずかしい。おもしろがってるでしょう?」
 副社長と双子だから、私より年下のはず。なのに彼も私よりずっと大人に思える。
「ばれたか。かわいい人だな。積極的かと思えば、ウブで。そして、危なっかしい」
 彼が私をじっと見つめてきて、ドキッとした。
「涼……さん?」
「約束してくれ。もうバーでひとりで飲むのはやめるって。俺みたいな悪い男に襲われるから」
 向こう見ずな女って思われただろうか。なのに私の心配をしてくれるなんて優しい人。
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