繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
 彼も記憶を持っているのなら、精神的には今の実年齢より年齢を重ねているのだろうが、その表情を見る限り年相応の十六歳に見えた。

「えぇ! 私もテオドルお義兄様とお散歩に行きたいわ!」

 私が元気よくそう返事すると、あからさまにホッとした表情になる。
 断られるかもと緊張していたのだろうか?

(そんな顔も可愛いわね)

 ぎゅっと彼の腕にしがみついたまま引っ張るように歩き出すと、すぐにテオドルも歩き出したのだった。

 庭園には季節の花が何種類も咲いていて、色鮮やかに輝いていてとても美しかった。
 主に見た目からも豪華な花が多く、薔薇やシャクヤク、アマリリスなど大きな花を中心に植えられている。

 香りもよく、それらの花に囲まれながらテオドルと歩くのはなんだか童話のお姫様になったようにとても楽しかった。

「あの花素敵ね!」
「あの花はアイリス。種類が多く、色んな色彩の花があることからレインボーフラワーなんて呼ばれることもある」
「あっちは?」
「あれは薔薇だが、品種改良をしているので花びらの形がレースのように見えるところがポイントなんだ」
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