繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
テオドルはさすが元庭師ということなのか、どの花にも詳しく私が聞いたことを詳しく解説までしてくれた。
「あら? あっちは……、あそこだけ白色の花ね?」
庭園に咲き乱れていた赤などの鮮やかな花たちとは違い、少し通路からも外れたところにひっそりと咲いている膝から腰くらいの高さの花。
花自体は房状の大きな花びらがとても華やかなのだが、他の花たちとは違い白色の同じ花だけが育てられている。
(花壇から少し離れているせいもあってあまり目立たないけど……)
それなのに、何故かあの花たちから目が離せない。
まるでその花に呼ばれるかのように引き寄せられた私がそっとその大きな花弁に触れると、一瞬息を呑んだテオドルがゆっくりと口を開いた。
「……その花は、グラジオラス」
「グラジオラス?」
「葉が剣のような形をしていて、花言葉は……『記憶』」
記憶、という単語を聞きドキリとする。
(私の記憶があやふやなことと関係はない、のよね?)
何故か最初の時のことだけ霧がかかっているように上手く思い出せない。
もちろんただの花と、私の回帰は関係ないだろう。
「あら? あっちは……、あそこだけ白色の花ね?」
庭園に咲き乱れていた赤などの鮮やかな花たちとは違い、少し通路からも外れたところにひっそりと咲いている膝から腰くらいの高さの花。
花自体は房状の大きな花びらがとても華やかなのだが、他の花たちとは違い白色の同じ花だけが育てられている。
(花壇から少し離れているせいもあってあまり目立たないけど……)
それなのに、何故かあの花たちから目が離せない。
まるでその花に呼ばれるかのように引き寄せられた私がそっとその大きな花弁に触れると、一瞬息を呑んだテオドルがゆっくりと口を開いた。
「……その花は、グラジオラス」
「グラジオラス?」
「葉が剣のような形をしていて、花言葉は……『記憶』」
記憶、という単語を聞きドキリとする。
(私の記憶があやふやなことと関係はない、のよね?)
何故か最初の時のことだけ霧がかかっているように上手く思い出せない。
もちろんただの花と、私の回帰は関係ないだろう。