繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
「家庭教師としてベテランの人だ、ソフィからしたらおじいちゃんのように思うかもしれないが、しっかり学ぶんだぞ」

(おじいちゃん?)

 てっきりスウェン先生がまた私の先生になるのだと思っていたのに、配役が別の人になっているなんて想像すらしなかった。

(テオドルと一緒に学ぶことになったから過去が変わったのかしら)

 いや、違う。そもそもスウェン先生にとって私の魅力が無くなったのだ。
 私の婿になれば伯爵位を継げると考えていた先生。
 だが、今回は養子とはいえ兄がいる。
 テオドルがスクヴィス伯爵家を継ぐなら、先生は私の婿になっても意味がないということなのだろう。

「本当に私の家が目当てだったのね」

 こんなタイミングで、前回の人生でテオドルが言っていたことが正しかったことを知らされるとは。

「何か言ったか?」
「いいえ。テオドルお義兄様と一緒に勉学へ励みます」
「そうか、良かった。それにふたりが仲良くしてくれて父も嬉しいよ」
 
 ぺこりとお辞儀した私にしみじみと父がそう口にする。
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