眠りの令嬢と筆頭魔術師の一途な執着愛
51 演説
この国でヴェルデと一緒に生きていくために必要であれば、過去を公表することも厭わない。そう言ったローラの顔を、ヴェルデは両目を見開いて見つめた。
「本当に、本当にいいのか?ローラ」
「はい。もちろん、私一人の一存では決定できません。ヴェルデ様が良しとしないのであればお断りします。でも、ヴェルデ様が良いと言ってくださるのであれば、私はかまいません」
「だけど、そんなことをしたら、ローラに対して良い思いを抱かない人間が増えるかもしれない」
「でも、味方だって増えるかもしれないぞ?ローラ嬢はそれだけ魅力的だからな。それはそれで、お前にとっては違う意味で心配になるかもしれないが」
不安げなヴェルデに、ガレスが軽口を叩きながら助言する。
「私のことを良く思わない人が増えても、別にいいのです。生きていれば、良くも悪くも思われます。それでも、良く思ってくださる方々と親しくなれれば、私はそれで十分幸せです」
それに、とローラは美しい宝石のような瞳をヴェルデに向ける。
「いつだって、ヴェルデ様が守ると言ってくださったでしょう?どんな時だって、ヴェルデ様は私のそばにいて支え、守り、導いてくださいました。だから私は、ヴェルデ様がいれば何も怖くありません」
フワッと花が咲いたように微笑むローラを見て、ヴェルデは身体の奥から何かがブワッと湧き上がるのを感じる。ガレスとレイナー、フェインはそれぞれ目を合わせてふふっと嬉しそうに笑った。
「本当に、本当にいいのか?ローラ」
「はい。もちろん、私一人の一存では決定できません。ヴェルデ様が良しとしないのであればお断りします。でも、ヴェルデ様が良いと言ってくださるのであれば、私はかまいません」
「だけど、そんなことをしたら、ローラに対して良い思いを抱かない人間が増えるかもしれない」
「でも、味方だって増えるかもしれないぞ?ローラ嬢はそれだけ魅力的だからな。それはそれで、お前にとっては違う意味で心配になるかもしれないが」
不安げなヴェルデに、ガレスが軽口を叩きながら助言する。
「私のことを良く思わない人が増えても、別にいいのです。生きていれば、良くも悪くも思われます。それでも、良く思ってくださる方々と親しくなれれば、私はそれで十分幸せです」
それに、とローラは美しい宝石のような瞳をヴェルデに向ける。
「いつだって、ヴェルデ様が守ると言ってくださったでしょう?どんな時だって、ヴェルデ様は私のそばにいて支え、守り、導いてくださいました。だから私は、ヴェルデ様がいれば何も怖くありません」
フワッと花が咲いたように微笑むローラを見て、ヴェルデは身体の奥から何かがブワッと湧き上がるのを感じる。ガレスとレイナー、フェインはそれぞれ目を合わせてふふっと嬉しそうに笑った。