御曹司様、あなたの子ではありません!~双子がパパそっくりで隠し子になりませんでした~
「まあでも、よかった。父さんも母さんも紅葉も楓も、全員揃って式、挙げられてさ」

蓮兄が感慨深く呟く。一度は勘当された私も紅葉も、今はもうわだかまりはない。

「本当に。この姿をお父さんとお母さんに見せられてよかった」

突然子どもを作って家を出た私は、もしかしたら親不孝者なのかもしれない、そう思っていたから。こうして式を挙げられて、みんなに祝福されて、柚希と柑音を愛してもらえて、本当によかったと心から思う。

そのとき「失礼いたします」とノックの音が響いた。

「御支度のお時間です」

「はい、今そちらに行きます」

私はもう一度、子どもたちをふたりに頼み、別室に向かった。




ヘアメイクを済ませ、ウエディングドレスに着替え終えたときには、すでに皇樹さんは光沢が上品なホワイトのフロックコートを纏っていた。

「楓。綺麗だよ。本当に」

私が着ているウエディングドレスは、ウエストから裾にかけての大きなフリルが特徴的。上質な生地を贅沢に使った、ノーブルな印象の一着だ。

子どもたちはドレスに着替え、両親たちと一緒に席で待っている。

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