早河シリーズ第二幕【金平糖】
『木内愛の携帯に残っていた過去のメールのやりとりにはこの画像を添付した倉木理香からのメールもあった。理香は木内愛にお前との関係の証拠写真を送っていたんだ。彼女はそれを今まで携帯に保存していた』
放心した朝倉は唇を噛んでうつむいている。
『携帯会社に問い合わせて、12月12日の木内愛の携帯の通信履歴を調べた。12日の午後12時21分に木内愛はお前のパソコン宛にメールを送信している。彼女の携帯は12時39分にお前からの返信を受信していた。だけど変なんだよな。携帯本体のメールの送受信履歴にはお前宛のメールもお前からの返信も残っていなかった。それだけじゃない。携帯の画像データの中にはここにはある倉木理香とお前の写真がなかった。おかしいよな? 通信記録やパソコンにはデータがあるのに本体にはない。……何故だと思う?』
睨みを効かせる上野の背後ではさらに原が朝倉を威嚇している。朝倉は貧乏ゆすりを続け、口元に当てた手も震えていた。
『まだあるぞ。不思議なことに木内愛の携帯には指紋がひとつもついていなかった。持ち主の木内愛の指紋すらない。メールを打つ時に必ず利用する操作ボタンや表面のパネルにも誰の指紋もなかった。これが何を意味するかわかるか? 何者かが木内愛が殺害された後で携帯からメールと画像のデータを削除し、自分の指紋を拭き取ったんだ。なぁ朝倉?』
朝倉の精神が限界に達した。彼は震える両手で頭を抱え、何度も頭を左右に振り続けた。
『俺じゃない! 俺は殺してない! 俺があそこに行った時にはもう……木内さんは死んでいたんだ』
『昨夜、木内愛と会う約束をしたことは認めるんだな?』
『……はい』
肩を落とした朝倉は昨夜の出来事を語り始めた。
放心した朝倉は唇を噛んでうつむいている。
『携帯会社に問い合わせて、12月12日の木内愛の携帯の通信履歴を調べた。12日の午後12時21分に木内愛はお前のパソコン宛にメールを送信している。彼女の携帯は12時39分にお前からの返信を受信していた。だけど変なんだよな。携帯本体のメールの送受信履歴にはお前宛のメールもお前からの返信も残っていなかった。それだけじゃない。携帯の画像データの中にはここにはある倉木理香とお前の写真がなかった。おかしいよな? 通信記録やパソコンにはデータがあるのに本体にはない。……何故だと思う?』
睨みを効かせる上野の背後ではさらに原が朝倉を威嚇している。朝倉は貧乏ゆすりを続け、口元に当てた手も震えていた。
『まだあるぞ。不思議なことに木内愛の携帯には指紋がひとつもついていなかった。持ち主の木内愛の指紋すらない。メールを打つ時に必ず利用する操作ボタンや表面のパネルにも誰の指紋もなかった。これが何を意味するかわかるか? 何者かが木内愛が殺害された後で携帯からメールと画像のデータを削除し、自分の指紋を拭き取ったんだ。なぁ朝倉?』
朝倉の精神が限界に達した。彼は震える両手で頭を抱え、何度も頭を左右に振り続けた。
『俺じゃない! 俺は殺してない! 俺があそこに行った時にはもう……木内さんは死んでいたんだ』
『昨夜、木内愛と会う約束をしたことは認めるんだな?』
『……はい』
肩を落とした朝倉は昨夜の出来事を語り始めた。