国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「ここまで鈍感だと思わなかった」
「ん? 何?」

フェルディナンドは意を決したように、ニーナの両肩に手を置いた。
真剣な眼差しがニーナを見つめている。

「師匠としてじゃない。恋人として、そばにいたいってこと。ニーナのことが好きなんだ」
「え? ……え?! 本気で言っているの?」
「冗談に見える?」

真面目なトーンで言われ、ニーナは人生で一番驚いていた。

「でも……だって、私は貴女より200歳くらい上なのよ? おばあちゃんなんだけど」
「年齢は関係ない! ニーナはニーナだから。むしろ初めて会った時から……待って、こんなこと言わせないでくれ。さすがに恥ずかしい」
「そ、そうね……なんか、聞くのも恥ずかしいわ」

ほんのり頬を赤く染めているフェルディナンドを見ていると、ニーナの顔も熱くなってくる。

「絶対叶わないって思ってたけど、もう遠慮はしたくない。好きだよ。ひたむきに人生を切り開いていく君が愛しくて、僕も励みになる。ニーナがいたから僕は頑張れたんだ」
「わ、私もフェルにいつも助けられてたわ。フェルがいてくれたから踏ん張れたのよ」
「本当? そうなら嬉しい」

フェルディナンドが子どものように笑うから、ニーナもつられて笑みがこぼれる。



(そうだ。この人と一緒だったから、私はここまでこれた)

「ねぇ、私もフェルが好き! ずっと一緒にいましょうね!」

ニーナはフェルディナンドに抱きついて、もう離すまいと互いに抱きしめ合ったのだった。



【完】


< 175 / 175 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:31

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【長編版】冷徹弁護士の甘い執着〜八年前の初恋相手に、もう一度捕らわれる〜

総文字数/84,649

恋愛(純愛)75ページ

スターツ出版小説投稿サイト合同企画「1話からの長編大賞」ベリーズカフェ会場エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
介護士として働く麻里の前に、冷徹な弁護士となった初恋の人が現れた。 献身的に心へ寄り添う介護士 佐倉 麻里(さくら まり) × 法を武器に標的を追い詰める冷徹な弁護士 福村 正樹(ふくむら まさき) 暴かれる真実と、再燃する初恋。 冷徹な仮面の裏に隠された、深く重い執着に翻弄されて――。 ※第2回1話だけ大賞応募に応募した同タイトルの作品を長編化させたものです。
冷徹御曹司との運命の再会 〜隠していた双子ごと愛されました〜
  • 書籍化作品
[原題]冷徹御曹司との運命の再会~隠していた双子ごと愛されました~

総文字数/75,400

恋愛(純愛)59ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
引き離された二人は運命によって再会する。 「もう二度と離さない。湊斗も紬も……千恵も。絶対に」 自動車メーカー社長 緑川篤史(みどりかわ あつし) 「千恵じゃなきゃ駄目だ」 × ゲストハウス管理人 竹中千恵(たけなか ちさと) 「……私も緑川さんじゃないと駄目みたいです」 一度は結ばれた二人。 しかし周囲はそれを許さなかった。 引き離された二人は、偶然の再会をはたす。 しかし千恵には隠さなければならない秘密があった。 (子供達の父が彼だってこと、隠し通すのよ) ✨マカロン文庫より発売中✨ こちらは編集前の内容となります。 書籍版は改題し、 『双子は逃げ出しママと御曹司パパをくっつけたい!~身を引いたのに揺るがぬ愛を貫かれて~』 となっております! ヒーローの溺愛度&双子の愛らしさマシマシでお届け💕 是非読み比べてみてください♫
表紙を見る 表紙を閉じる
「結婚なんてしないっ……!」 「結婚はしないと言っただろう?」 同じ時間、同じ場所で同じ言葉を吐いた二人。 気づけば、かけがえのない存在になってた。 心臓外科医 宮倉優斗 「俺のこと、一人の人として尊重してくれてありがとう」 × ジムインストラクター 桜井美空 「……優斗さんのこと、好きになってしまったんです。ごめんなさい」 どこか似ている二人。 けれど足りない部分は埋め合えた。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop