眠りの令嬢と筆頭魔術師の一途な執着愛
「確かにローラは隣国からヴェルデが連れてきた令嬢ですが、そんな噂は知りませんね。その噂を聞いて、ローラにわざわざ会いに来たのですか」
「それもあるが、我が国の筆頭魔術師の新妻に、騎士団長として挨拶をしないのはおかしいだろう。婚約者時代に開かれたティアール国との懇親会には任務中で出席できなかったからな」
レイナーの話に、ローラは微笑みながら口を開く。
「そうだったのですね。わざわざご挨拶いただきありがとうございます。むしろ、サイレーン国の騎士団をまとめるお方にはまずこちらからご挨拶に伺うべきでした。ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。この国に来てから社交の場に出るのがまだ二回目なので、ご容赦ください」
眉を下げて微笑みながら丁寧にお辞儀をするローラを見て、レイナーは目を見張り静かに微笑んだ。
「なるほど、大したものだ。これは一筋縄ではいかなそうですね。お美しい姿に見劣りすることのないほど、礼儀も所作も申し分がない。あなたほどの人間であれば、筆頭魔術師といえどヴェルデには勿体ないかもしれませんな」
「そんな、私のほうがヴェルデ様に勿体ないくらいです。ヴェルデ様にはこの国のことをたくさん教えていただいていています。それに、ヴェルデ様からはいつも幸せをたくさんいただいているので、私なりにヴェルデ様にお返しをしなければと思っているくらいです」
まるで花がほころぶような優しく繊細な微笑みをレイナーに向けると、レイナーもフェインも思わず頬を赤く染める。図らずもそうなってしまうほど、ローラの微笑みはあまりにも純真無垢で美しかったのだ。
「まいりましたね、これほどまで強敵だとは思いませんでしたよ。少し探りを入れるつもりでしたが、その必要はなさそうだ」
「探り?」
レイナーの言葉にフェインが顔を顰めて尋ねると、レイナーは周囲を警戒しながら声を潜め、口を開こうとしたその時。
「ローラに何か御用ですか、レイナー騎士団長」
ローラの背後からローラの両肩に手をのせ、警戒した表情のヴェルデが現れた。
「それもあるが、我が国の筆頭魔術師の新妻に、騎士団長として挨拶をしないのはおかしいだろう。婚約者時代に開かれたティアール国との懇親会には任務中で出席できなかったからな」
レイナーの話に、ローラは微笑みながら口を開く。
「そうだったのですね。わざわざご挨拶いただきありがとうございます。むしろ、サイレーン国の騎士団をまとめるお方にはまずこちらからご挨拶に伺うべきでした。ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。この国に来てから社交の場に出るのがまだ二回目なので、ご容赦ください」
眉を下げて微笑みながら丁寧にお辞儀をするローラを見て、レイナーは目を見張り静かに微笑んだ。
「なるほど、大したものだ。これは一筋縄ではいかなそうですね。お美しい姿に見劣りすることのないほど、礼儀も所作も申し分がない。あなたほどの人間であれば、筆頭魔術師といえどヴェルデには勿体ないかもしれませんな」
「そんな、私のほうがヴェルデ様に勿体ないくらいです。ヴェルデ様にはこの国のことをたくさん教えていただいていています。それに、ヴェルデ様からはいつも幸せをたくさんいただいているので、私なりにヴェルデ様にお返しをしなければと思っているくらいです」
まるで花がほころぶような優しく繊細な微笑みをレイナーに向けると、レイナーもフェインも思わず頬を赤く染める。図らずもそうなってしまうほど、ローラの微笑みはあまりにも純真無垢で美しかったのだ。
「まいりましたね、これほどまで強敵だとは思いませんでしたよ。少し探りを入れるつもりでしたが、その必要はなさそうだ」
「探り?」
レイナーの言葉にフェインが顔を顰めて尋ねると、レイナーは周囲を警戒しながら声を潜め、口を開こうとしたその時。
「ローラに何か御用ですか、レイナー騎士団長」
ローラの背後からローラの両肩に手をのせ、警戒した表情のヴェルデが現れた。